2009年1月21日水曜日

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オバマ家のルーツ・コゲロ村は大宴会 おかげでインフラ

2009年1月21日18時21分

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 ケニアからの報道によると、オバマ米大統領の父の出身地ケニアでは20日、人々が各地で就任式をテレビで見守った。父方の祖母サラさん(86)や親族は、米ワシントンでの就任式に参加した。

 サラさんの住むケニア西部コゲロ村では、人口を大幅に上回る数千人が集まり、牛やヤギをふるまう大宴会。歌と踊りで祝福した。就任式を映す大画面の周りには「おめでとう。我々の息子。我々の希望」とのメッセージが添えられた。

 コゲロ村は、オバマ氏の父の出身でもあるルオ族が大半。主要民族キクユが政財界の中心を占めるケニアで開発が遅れた地域の一つだった。だが、オバマ氏の大統領選当選を機に道路が舗装され、電気や水道も整備。ケニア政府がにわかにインフラ建設を進めている。

 キバキ大統領は20日、「両国の互いの利益のため、さらに強い関係を期待します」とのメッセージをオバマ氏に送った。(古谷祐伸)

■インドネシア

 オバマ氏が小学生時代を過ごしたインドネシアでは20日、カラ副大統領が「オバマ氏の絶大な人気は世界を変えることができる。中東などに平和をもたらす ことができるだろう」と記者団に語った。テレビ各局は特別番組を放映。大手紙ジャカルタ・ポストは「オバマ氏の心の中でインドネシアが特別な場所であると 信じている。米国の東南アジアへの影響力を歓迎したい」との識者論文を掲載した。

 オバマ氏がかつて学んだジャカルタの小学校では21日、当時の級友ら100人以上が集まって大統領就任を祝う。(ジャカルタ=矢野英基)

■英国

 ブラウン英首相は20日、「世界中の人々が米国史、いや世界史の新しい幕開けを目撃した」とオバマ氏を祝福。大統領宣誓式の直前に書簡を送り、「世界的な金融危機や中東和平問題で緊密に協力していこう」と呼びかけた。

 英メディアでは、どの国の首脳が最初にオバマ大統領と会うかが話題になっている。今年4月、ロンドンでのG20金融サミットがオバマ大統領の最初の外遊 になる可能性があるが、首相官邸は「重要なのはオバマ氏といつ会うかではなく、同じ価値観を共有し、問題の解決に向けて一緒に行動できるかどうかだ」と火 消しに回っている。(ロンドン=土佐茂生)

■フランス

 フランスのサルコジ大統領は20日、オバマ米大統領の就任にあたって声明を発表し「友人であり同盟国である米国と手を取り合って働く決意がある」と述べた。

 サルコジ氏はオバマ氏を「米国民が進歩と将来に向けて固い決意を抱く表れだ。開かれた、新しく強く強固な米国を体現している」と評価。「個人的にも、仏市民を代表しても、米国の指導者としての任務遂行に成功することを願う」と述べた。(パリ=国末憲人)

■バチカン

 ローマ法王ベネディクト16世は20日、「高い責任を行使するために、知恵と精神力を神が授けるよう祈ります」との祝電をオバマ大統領に送った。 法王は祝電の中で「世界中の人々が貧困や飢餓、暴力からの自由を切望している時に、国家間の友好関係と平和を促すことを願います」と期待を寄せた。(ロー マ=南島信也)



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