2009年1月22日木曜日

asahi shohyo 書評

花のノートルダム [著]J・ジュネ

[掲載]2009年1月18日

 「この本は私の内的な生のひとかけらである……」。窃盗で収監された著者が獄中で書いた初の小説。下品を慈しむ男娼(だんしょう)のディヴィーヌ、裏切りを愛するいかさま師のミニョン、わずかな金のために愛人を殺したピロルジュらの生き様を鮮烈に描く。新訳。

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 鈴木創士訳

表紙画像

花のノートルダム

著者:ジャン ジュネ

出版社:河出書房新社   価格:¥ 1,260

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