2009年1月14日水曜日

asahi shohyo 書評

戦争を知っていてよかった [著]曽野綾子

[掲載]2009年1月11日

  著者の13歳の終戦体験を語る表題作ほか「必要経費」では測れない仕事を通してとらえた世界をつづる。イラク戦参戦の愚行への鋭い批判の一方で、「千夜一 夜物語」にその背景を物語る知識を読み取り、中近東の旅を通して生の営みに「アラブの格言」の知恵や聖書的世界の顕現を見る。

0 件のコメント: