ロシア正教会、第16代総主教にキリル府主教を選出
【モスクワ=星井麻紀】ロシア正教会は27日、12月に死去したアレクシー2世の後任となる第16代総主教にキリル府主教(62)を選出した。就任式は2月1日、モスクワの救世主キリスト聖堂で行われる。
27日に開かれた総主教選出会議では約700人が投票、キリル府主教は508票だった。聖堂は鐘を16回鳴らして第16代総主教の誕生を告げた。
キリル府主教は46年、レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ。89年からロシア正教会の渉外責任者を務め、教会内部での発言力を強めてきた。テレビにも頻繁に出演し、ロシアで最も顔の知られた聖職者の一人。アレクシー2世の死後は総主教代理を務めた。
キリル府主教は他のキリスト教徒との協力を訴えており、07年にはローマ法王庁でローマ法王ベネディクト16世と会談した。1054年に分裂したローマカトリック教会との和解に向けた動きも予想される。
前総主教のアレクシー2世は、国民の愛国心高揚に宗教を利用しようとするロシア政権と協力し、正教会を国教同然の地位に押し上げた。政権との今後の関係が注目される。
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