第3のビール、発泡酒を初めて抜く 08年国内シェア
08年のビール系飲料(ビール、発泡酒、第3のビール)の国内市場シェアで、最も価格の安い第3のビールが前年比3.5ポイント増の23.7%と大幅に 伸び、23.3%にとどまった発泡酒を初めて上回った。登場から6年目、節約志向を強める消費者の支持を得て「一人勝ち」した形だ。
ビール大手各社が15日に発表した08年の課税ベースの出荷量の合計は、2.7%減の4億8268万ケース(1ケースは大瓶換算で20本)で、統 計を取り始めた92年以降でみると4年続けて過去最低を更新した。内訳をみると、ビールは6.5%減の2億5612万ケース、発泡酒は7.7%減の1億 1235万ケースと落ち込む一方、第3のビールだけが13.8%増の1億1420万ケースと伸びた。
08年はビール各社が原材料価格の高騰を理由に値上げに踏み切ったうえに、景況感の悪化も重なり、家庭用ではビールや発泡酒から割安な第3のビールに人気が移っている。
企業別のシェアでは、アサヒビールが37.8%で、キリンビールの37.2%を抑え、8年連続の首位。3位は値上げ時期を他社より半年ほど遅らせたサントリーが12.4%で、11.8%だったサッポロビールを初めて逆転した。
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