オバマ大統領、妊娠中絶を容認 前政権から方針転換
【ワシントン=小村田義之】民主党のオバマ米大統領は23日、妊娠中絶を支援する団体への連邦予算の拠出制限を、解除する大統領令に署名した。これに伴 い、保守派が「中絶に使われている」と主張してブッシュ前政権時代に中止されていた国連人口基金への予算拠出も、再開する意向を表明した。
オバマ氏は声明で、この問題について「政治問題化に終止符を打つ時だ。家族計画に関する新鮮な論議をし、世界の女性のためになる一致点を見いだす」としている。
保守派の反発をあおらない意図からか、大統領令への署名はメディアに公開されなかった。キリスト教保守派の指導者からは「世界の胎児への拷問を輸出する命令だ」と反発の声があがっている。
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