2009年7月24日金曜日

asahi shohyo 書評

メディアの発生—聖と俗をむすぶもの [著]加藤秀俊

[掲載]2009年7月19日

  著名な社会学者が5年かけて書き下ろした「国学としてのメディア論」。メディアの原点は「カミ・ホトケ」と「ヒト」をむすぶ通信手段とする著者だから、そ の「メディア史」は「芸能史」に限りなく寄り添っていく。既成の専門用語によりかからず、書物と現場を身軽に往還する79歳の著者の、若々しく柔軟な姿勢 に圧倒される。歴史にわけいることは著者にとって「諸外国を遊覧する」ことと同じ。だから、旅行記を読む楽しい心持ちでその足跡をたどることができる。 「メディア史」の先達のひとりとして俳優小沢昭一の名をあげているのも興味深い。

表紙画像

メディアの発生—聖と俗をむすぶもの

著者:加藤 秀俊

出版社:中央公論新社   価格:¥ 3,150

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