日本代表高校生、めざせ初の金メダル 生物学五輪
遺伝子の分析機器などを使う実験に挑む参加者ら=筑波大
世界の高校生が生物学の知識やセンスを競う第20回国際生物学オリンピック(国際生物学オリンピック組織委員会、筑波大など主催、朝日新聞社など後援) が13日開幕し、14日、さっそく実験の試験が始まった。56カ国・地域の約220人の参加者たちは会場となった筑波大(茨城県つくば市)の実験室で、遺 伝子の分析機器などを使った大学レベルの難問に挑んだ。
同オリンピックの国内開催は初めて。試験は実験のほか、16日には筆記形式の理論試験がある。合計成績の上位10%に金、20%に銀、30%に銅の各メダルが贈られる。
日本代表は東京・桜蔭高3年の山川真以さん、同2年の谷中綾子さん、千葉県立船橋高3年の大月亮太さん、兵庫・灘高2年の中山敦仁さんの4人。 2400人の応募者から国内合宿などを経て選ばれた。日本は昨年のインド・ムンバイ大会で銀3個、銅1個を獲得しており、今回は初の「金」獲得をめざす。
実験の試験は遺伝学、解剖学、生化学、細胞生理学の4分野で合計6時間。日本は伝統的に理論に比べて実験が不得手とされ、4人は大会に備えて実験器具の扱い方などのトレーニングを積んだ。
国は若者の理科離れを防ぎ「科学技術創造立国」の担い手を育てるため、今大会を文部科学省など7府省が後援する力の入れよう。筑波大も数千万円をかけて施設を改修し、実験器具を一新。「国際大会にふさわしい環境で実力を十分に発揮してほしい」と期待する。(嘉幡久敬)
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