エリツィン氏、死の直前「キリスト洗礼の地」へ
2007年04月29日18時51分
23日に死去したエリツィン前ロシア大統領が、最後の旅行先として3月末にヨルダンの「イエス・キリスト洗礼の地」を訪れていたことが関心を呼んでいる。
ロシアの報道では、エリツィン氏は、2年前に骨折した大腿(だい・たい)骨の療養などで3月末に死海沿岸に滞在した際、ヨルダン政府がイエス洗礼の地と するヨルダン川東岸まで行った。骨折の影響で足が不自由なため土手を下りられず、水面までは行けなかったものの、水盤にくんでもらった水で手や顔を清めた という。
案内した人によると、エリツィン氏は非常に疲れていたが、「ここで祈ると神の声が聞こえるというのは本当か」とたずね、清めの後は「足 の痛みが消えた」などと満足そうに話していた。このため「死の近いことを悟り、神に自らの罪の許しを請いに行った」(トゥボイ・ジェーニ紙)との見方が強 く出ている。
側近のシェフチェンコ儀典官は「彼が何を神に謝罪したかったのかは言えないが、そのために聖地訪問を夢見ていた」と明かす。一方で「ヨルダンから帰って容体が急変しても、なお計画したドイツ訪問などの実現を願っていた」とし、死期の自覚は否定している。
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