「東洋のガラパゴス」小笠原諸島の国立公園区域を拡大へ
小笠原諸島に姿を見せたザトウクジラ=小笠原村観光協会提供
豊かな生物多様性で「東洋のガラパゴス」とも呼ばれ、11年夏の世界自然遺産の登録を目指している小笠原諸島(東京都)の生態系の保全を強化するため、環境省は7日、国立公園の区域を拡大、計画も大幅に見直す方針を明らかにした。
陸上では、小笠原特有の植物「アサヒエビネ」や希少動物「アカガシラカラスバト」などの保全のため、森林伐採や工作物設置などの規制が最も厳しい「特別保護地区」を現行の約1.7倍、公園全体の4分の3にあたる4934ヘクタールに拡大する。
海では、ザトウクジラなどの生息地となる水深150〜200メートルの沖合までを公園区域に編入、面積は現状の約2.4万ヘクタールが約10万ヘクター ルになる。サンゴ礁が豊かな海域については、新たに7カ所を海中公園地区に指定、全体では計14カ所で780ヘクタールになる。
見直しは72年の国立公園への指定以来初めて。9日の中央環境審議会自然環境部会の了承を得て、9月に決まる。
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