2009年7月19日日曜日

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イタリアの日本人観光客激減 「サービス悪い」指摘も

2009年7月18日15時1分

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写真:世界中から訪れる観光客でにぎわう円形闘技場コロッセオ=イタリア・ローマ、河合博司撮影世界中から訪れる観光客でにぎわう円形闘技場コロッセオ=イタリア・ローマ、河合博司撮影

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 【ローマ=南島信也】イタリアを訪れる日本人旅行者が減り続けている。今年はピーク時の半分ほどになる見込みだ。ユーロ高や新型インフルエンザの流行な ど、要因はいろいろあるが、豊富な観光資源にあぐらをかいてサービスの水準が低い、といった構造的な原因も指摘される。観光は大きな収入源だけに、伊当局 もようやく外国人旅行者呼び込みに本腰を入れ始めた。

 イタリアは、世界遺産(文化遺産)の数が世界で最も多い。かつては日本人にとって欧州で最も人気のある旅行先だった。しかし、伊政府観光局による と、イタリア国内の空港に到着した日本人は約147万人(07年)で、97年の約217万人をピークに減り始めた。09年は100万人前後まで急減すると 予想されている。現在、日本人にとっての欧州の人気観光地はフランスとドイツで、イタリアは両国に水をあけられている。日本の旅行客は減っているが、イタ リアにやってくる世界からの旅行者の総数は増えている。

 さまざまな要因が指摘されている。

 西欧では物価が安いことで有名だったイタリアだが、02年の統一通貨ユーロの流通で物価水準が上がった。日本政府観光局の統計などによると、イタ リアを訪れる日本人が急減したこの数年間は、中国を訪れる日本人が急増した時期と重なる。また最近では、ユーロ高や原油高に伴う燃料サーチャージ値上げな どで日本人観光客減に拍車がかかった。ユーロ高と原油高は今春一段落したが、新型インフルエンザの流行がゴールデンウイークを直撃した。

 ローマの外交関係者は「ホテルやレストランなどのサービスが非常に悪いことも背景にある」と指摘する。世界遺産などの観光資源をあてにした「殿様 商売」をしてきたため、サービス面の充実を怠ってきたというのだ。また、レストランやタクシーで法外な料金を請求される「ぼったくり」などの影響で、「何 度も訪れるリピーターが減った」(旅行会社)との見方もある。

ダボス会議を主催する世界経済フォーラム(WEF)の09年版「旅行・観光競争力リポート」ではイタリアは28位で、日本(25位)を下回った。同リポートによると、サービス業の人材訓練や観光関連の物価などの評価が低い。

 観光大国の地盤沈下に危機感をもったベルルスコーニ首相は「私の在任中に観光収入を国内総生産(GDP)の20%に倍増させる」と表明した。特に日本人 旅行者の減少が激しいことから、ローマ市は日本語の公式観光ウェブサイトを初めて開設(http://jp.turismoroma.it/)。クトル フォ副市長は「今年の夏はいつもと違う視点でローマを発見してほしい」と呼びかけている。




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