オバマ大統領、奴隷貿易の拠点訪問 「特別な感情」
【アクラ=望月洋嗣】アフリカのガーナを訪れたオバマ米大統領は11日、かつて米大陸との奴隷貿易の拠点だった同国南部のケープコースト城をミシェル夫 人や娘2人とともに見学。「悲しみが深い場所である一方、アフリカ系米国人の歴史が始まった場所であり、アフリカ系米国人として特別な感情がある」と語っ た。
また、先月訪れたドイツのナチスの強制収容所を引き合いに「人類がどれほど残酷になれるのか思い知らされる」と述べる一方で、「それはまた乗り越えられるもので、世界各地に今も残るこのような邪悪さと戦わなければならない」と述べた。
さらに「恵まれた環境で育った娘たちが、歴史ではこうした残酷なことが起き、圧制が行われた時は戦う義務があると思い起こしたことに意義がある」とも語った。
オバマ氏は、帰国直前にはアクラの空港で数千人の聴衆を前に演説。「アフリカ出身の父を持つ者として、この訪問は特に意義深かった。アフリカの特に若い人たちに、世界はあなた自身がつくるものだと伝えたい」などと語りかけ、喝采を浴びた。
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