オバマ大統領、会見要旨
オバマ米大統領の記者会見要旨は次の通り。
【冒頭発言】
先月、59万8千の雇用が失われた。景気対策法案の最重要部分は、最大400万の雇用を守り、創出することにある。民間部門が景気後退で弱っている現時 点で、連邦政府のみが経済を再生させる資源を持っている。最終的に議会を通る法案は、十分な規模と大胆さが必要だ。すべてが期待通りに行くかどうか保証は できないが、行動しなければ危機を深めるだけだ。私が大統領職にあるかぎり、この国を再び機能させるためにできることを何でも行う。
【質疑での発言】
◆経済危機への対応
この危機への対処が遅れたら経済活動が「負の連鎖」に陥る危険性がある。日本は90年代に大胆で迅速な対応を取らず、「失われた10年」に苦しんだ。今回は通常の景気後退ではなく、(30年代の)大恐慌以来の危機だ。解決への第一歩が景気対策法案を成立させることだ。
ガイトナー財務長官が明日、金融危機対策を発表する。信用を再生し、金融取引の誤りを正し、透明性を向上させる。住宅対策にも重点を置く。雇用の創出や信用市場、住宅市場の正常化が実行できれば、来年には経済に相当な改善が見られると思う。
◆イランとの関係
イランはハマスのようなテロ集団を財政支援し、核兵器を追求して(中東)地域を不安定にしてきた。だが、今後何カ月かの間に、イランと直接対話のテーブルにつくことができると期待している。
◆アフガニスタン問題
イラクでは地方選が平和的に実施され、政治が機能したが、アフガニスタンは違う。(国際テロ組織)アルカイダの活動は許さないし、テロ攻撃の根拠地としては使わせない。それが実現できるまでのタイムテーブルはまだ設けていない。
◆パキスタンとの関係
アフガニスタンとの国境地域には、テロリストが安全に活動できる隠れ家がある。テロの脅威と戦うため、我々はパキスタンが強固な同盟国であることを確認しなければならない。
◆核兵器の削減
中東のような不安定な地域で核軍備競争が起きれば、それは誰にとっても危険だ。米国とロシアが核兵器の削減交渉を再開し、核拡散防止への道を先導していくべきだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿