イラン大統領、米に「根本的変革」迫る 革命30年式典
【テヘラン=吉武祐】イランのアフマディネジャド大統領は、79年のイスラム革命からイラン暦で30年となる10日、テヘランのアザディ(自由)広場で の記念式典で演説し、対米関係について「対話の用意はある」としながら「相互に尊敬し合う雰囲気の中でだ」と条件をつけ、米国に「根本的な変革」を求め た。
オバマ米大統領がイランとの対話に意欲を示しており、反応が注目されたが、オバマ政権の動向を見守る慎重な姿勢を崩さなかった。
アフマディネジャド氏は、米国のブッシュ前政権の敵視政策に負けずにイランが「超大国」になったと強調。オバマ政権に対しては「ブッシュ時代の繰 り返しは見たくない」と牽制(けんせい)。一方で、米国の掲げる「テロとの戦い」はイランの協力なしでは成功しないとも指摘した。
式典では、イスラム宣伝機構が革命30周年にあたり、国の基本姿勢について12項目の決議を発表。対米関係では、米国の「チェンジ(変革)」は (1)核の利用を含むイラン国民の権利の認知(2)イラン関連資産の凍結解除(3)経済制裁の撤廃、が実現して初めて本物とわかる、とした。
数万人が集まった会場は、これまでに比べ反米ムードがやわらいだが、司会者はおなじみの「アメリカに死を」のスローガンを叫び、聴衆も応じていた。
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