バーバリー、知名度活かし雑貨に進出 「小物市場」日本へ
150年余の歴史を持つ英国のブランド、バーバリーを率いる。着任2年半で、コスト削減や生産の効率化、アジア市場への進出などを果たした敏腕ぶりで知られる。バッグなど雑貨を扱う合弁事業の日本での設立を機に、1月、東京を訪れた。
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新会社バーバリー・インターナショナルは、過去40年間パートナーを組んでいた三陽商会と三井物産と共に立ち上げました。扱うのはベルトや財布など輸入 雑貨。ラグジュアリーブランドの雑貨専門の会社は珍しいと思うでしょうが、そのわけは単純です。バーバリーは日本で最も知名度や商品保有率が高いブランド の一つなのに、雑貨はあまり浸透していなかったから。
就任以来、世界的に雑貨の生産販売を強化していて、昨年上期のアパレル製品以外の商品数は全体の35%まで増し、総売り上げも全体で9%、アジア では33%も伸びています。経済は失速していますが、世界有数の「小物市場」日本では、新鮮な品として受け入れられるタイミングと判断しました。
ブランドの象徴であるタータンチェックとトレンチコートは長く培ってきた英国的伝統です。デザイナーのクリストファー・ベイリーが着崩した感じの 若々しいエレガンスをミックスしていますが、その輝きを雑貨につなげてどこにもないビジネスモデルを目指したい。(編集委員・高橋牧子)
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