非食用植物から燃料 新日石・トヨタなど6社共同研究
新日本石油や三菱重工業、トヨタ自動車など6社は9日、食糧にならない植物からバイオエタノールを効率的に生産するための研究を共同で進めると発表した。各社が得意な技術を持ち寄り、15年までに原油に対抗できるコストで大量生産する技術を開発するのが目標だ。
経済産業、農林水産両省が昨年発表した開発計画を具体化した。3社のほか、鹿島とサッポロビールのエンジニアリング子会社、東レが参加して「バイオエタノール革新技術研究組合」を設け、東京大や北大、国の研究機関などの知恵も借りる。
イネ科の植物などから大量に収穫できてエタノールのもとになる糖が多い品種を選び、低コストで収穫や運搬、発酵させる技術を開発する。まずは年産500 キロリットルのプラントで3年内に実用化する。15年までに1リットルあたり40円で20万キロリットルを商業生産できるようにするのが目標だ。
石油業界は10年度にバイオエタノールと石油系ガスを反応させた「ETBE」84万キロリットルをガソリンに配合するのが目標。20万キロリットルのエタノールから47万キロリットルのETBEが生産できるため、国内で使う半分程度をまかなえることになる。
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