2009年2月11日水曜日

asahi international USA Obama remarks

「日本の失敗に学べ」 オバマ大統領、初の記者会見

2009年2月10日12時13分

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写真9日、ワシントンのホワイトハウスで記者会見に臨むオバマ大統領=AP

写真9日、ワシントンのホワイトハウスで記者会見するオバマ大統領=AP

 【ワシントン=小村田義之、西崎香】オバマ米大統領は9日夜(日本時間10日午前)、ホワイトハウスで就任後初めての記者会見に臨んだ。オバマ氏は米国 が直面する経済危機について「破局に転じかねない」と危機感を訴え、連邦議会で審議中の景気対策法案の早期成立を強く要請。外交面では、イランとの直接対 話が実現する可能性に期待感を示した。

 冒頭、オバマ氏は失業が急増している米経済について「本格的な危機」と強調。「400万人の雇用を守り、創出するのが最も重要」との認識を示し た。さらに質疑応答でオバマ氏は、90年代の日本の金融危機を不十分な対応の例に挙げ、「90年代の日本は、大胆で迅速な対応をとらなかった。その結果と して、彼らは『失われた10年』に苦しんだ」と語り、反面教師として日本の経験に学ぶことが重要との認識を示した。

 政権が最優先する経済政策として雇用や金融安定、住宅対策を挙げた。金融対策では民間資金をテコに不良債権対策を進める考えを示した。

 一方、イランとの関係については「これから何カ月かの間に、同じテーブルで顔を合わせる形での対話の糸口がつかめることを期待している」と述べ た。そのうえで「互いを尊重し、前進できる関係は少なくとも可能」「今はイランが違った行動を示すべき時だ」と求めた。アフガニスタン情勢については「困 難な課題だ」と述べ、任務達成までの日程については「どのくらい時間がかかるか分からない」と語った。隣国パキスタンとの国境地帯を「テロ攻撃の根拠地と しては使わせない」との決意を強調した。

 一方、核不拡散に関連し、ロシアのメドベージェフ大統領に核削減交渉を再開する意向を伝えた、と語った。



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