2009年3月28日土曜日

asahi shohyo 書評

死生観まとめた著書出版 医師・帯津良一さん

2009年3月28日

 東洋医学(漢方)を取り入れたがん治療に取り組んでいる。人の体を心、命も含めて、まるごととらえるホリスティック医学の第一人者だ。

 都立駒込病院外科医長を務め、外科の第一線で活躍した。だが、手術は成功したのに患者さんは亡くなる、という矛盾に悩み、東洋 医学の知恵を生かす医療を、と埼玉県川越市に27年前、病院を開いた。気功の道場を備えた新病院を近所に建て、4月1日に引っ越す。「どんながんでもあき らめず、いろいろやって、一歩前進するのが大事です」

 このほど死生観をまとめた『死を生きる。』(朝日新聞出版)を出した。

 1月、夫人が心筋梗塞(こうそく)で急逝した。「でもそんなに悲しいとは思いませんでした。命は永遠だし、死後の世界を確信しているので、また会えるだろう、と」(文・牧村健一郎)

表紙画像

死を生きる。

著者:帯津 良一

出版社:朝日新聞出版   価格:¥ 1,890

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