マッコウクジラの骨発掘 4年前、浜に埋め標本に
発掘されたマッコウクジラのあごと頭の骨=12日、鹿児島県南さつま市の小湊海岸、大久保忠夫撮影
発掘されたマッコウクジラの脊椎や肋骨(ろっこつ)など=12日、鹿児島県南さつま市の小湊海岸、大久保忠夫撮影
鹿児島県南さつま市の吹上浜で4年前に座礁し、海岸に埋められたマッコウクジラの死体の骨が12日、発掘された。国立科学博物館(東京)が骨格標本にし、朝日新聞社とともに来年夏、同館で開く特別展「海のどうぶつ展」(仮称)で展示する。
同館によると、このクジラは体長約16メートル、体重48トンのオス。発掘で収容した骨は100個を超え、長さが約5メートルもあるあごの骨は数人がか りで運び出した。同館の山田格(ただす)・脊椎(せきつい)動物研究グループ長は「骨の状態は良好。歯の成長具合からみて、40年以上は生きたようだ」と 話している。
このクジラは05年7月、遠浅の浜辺で座礁しているのを漁船に発見された。当初は生きており、漁協が救出を試みたが衰弱死した。
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