2009年3月11日水曜日

asahi art history Okyo Maruyama Higashi-Honganji Kyoto jodo shinshu otaniha

円山応挙の描いた雪中松鹿図 東本願寺で見つかる

2009年3月11日14時8分

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写真:新たに確認された円山応挙の衝立「雪中松鹿図」=10日午後、京都市下京区の東本願寺新たに確認された円山応挙の衝立「雪中松鹿図」=10日午後、京都市下京区の東本願寺

写真:円山応挙の衝立の裏面に描かれた長沢蘆雪の「渓流香魚図」=10日午後、京都市下京区の東本願寺、上田潤撮影円山応挙の衝立の裏面に描かれた長沢蘆雪の「渓流香魚図」=10日午後、京都市下京区の東本願寺、上田潤撮影

 真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市)は10日、江戸時代中期の代表的な画家円山応挙(1733〜95)が描いた衝立(ついたて)が見つかったと発表し た。雪が積もった山中の松と鹿のつがいを繊細な筆致で描いた「雪中松鹿図(せっちゅうしょうろくず)」で、落款の書体から応挙の40代後半の作品と推定さ れる。

 衝立は高さ155.5センチ、幅132.5センチ。裏側の「渓流香魚図(けいりゅうこうぎょず)」には落款がなく、絵の特徴から応挙の高弟・長沢芦雪(1754〜99)の作品である可能性が高いという。渓流をさかのぼるアユやフジの花が描かれている。

 東本願寺境内の倉庫で97年ごろに見つかり、11年の宗祖・親鸞聖人750回御遠忌に向けた調査で、同志社大の狩野博幸教授(日本絵画史)が昨年、応挙作と確認した。

 作品は今月から各地を巡回する「東本願寺の至宝展」(同派と朝日新聞社主催)で公開される。



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