ＮＨＫのスペシャルドラマ「坂の上の雲」のロケが、五月下旬から六月上旬にかけて、宇城市の三角西港や熊本市の熊本大五高記念館などで行われる。ＮＨＫ の菅康弘チーフ・プロデューサー（４９）らが二日、県庁を訪れ、安田宏正副知事にロケの概要を説明、協力を要請した。
「坂の上の雲」は故司馬遼太郎さん原作。明治を生きた人々の青春群像劇で、日露戦争で海軍参謀を務めた秋山真之を本木雅弘、その兄好古を阿部寛が演じる。
三角西港では真之や友人の正岡子規が横浜港を訪れる場面を収録する。二百人のエキストラを動員するほか、台船を使い海上からも撮影。最新の映像 技術も用いて明治の横浜港のにぎわいを再現するという。五高記念館は大学予備門や陸軍大学校の設定で登場。熊本市の旧細川刑部邸でも同大学校の一室のシー ンを撮る予定だ。
同ドラマは昨年十一月クランクイン。国内外で撮影し、二〇〇九年秋から一一年秋まで三部全十三回を放送する。菅チーフ・プロデューサーは「三年 がかりで撮影し、三年がかりで放送するという、これまでにない大規模な作品。（物語の舞台ではないが）熊本のＰＲにもなれば」と話している。（平井智子）
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