阿蘇郡南阿蘇村中松の一心行の大桜について、「南阿蘇桜さくら植木まつり」を主催する運営委（興梠公憲委員長）は十日、満開宣言した。今年は朝晩の冷え 込みが続き、昨年に比べ六日遅く、見ごろは十三日前後という。
大桜は樹齢四百年余りで高さ約十四メートル。戦死した武将の霊を供養するため桜を植え、家臣たちが「一心に行を修めた」ことから名前が付いたとされる。県は一九九一（平成三）年、ふるさと熊本の樹木に指定している。
この日の大桜は時折、雨のぱらつく曇り空の下、大きな日本画のように優美な姿を見せていた。訪れた観光客は桜をバックに記念撮影していた。
一帯には約四十店の出店も。まつりは十三日までの予定だったが、満開がずれ込んだため、十五日まで延長する。ライトアップも最終日の午後九時まで。
開花状況はテレホンサービス（電）０９６７（６７）３３２１。（宮崎あずさ） |
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