2008年4月10日木曜日

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2008年4月10日 06:53
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熊本市民の8割「景観自慢できる」
熊本市民アンケートで「美しい景観づくりに向けて守り、育てるべき重要な場所」として支持を集めた熊本城周辺=熊本市(植山茂)
熊本市民アンケートで「美しい景観づくりに向けて守り、育てるべき重要な場所」として支持を集めた熊本城周辺=熊本市(植山茂)
 熊本市が実施した「熊本の美しい景観づくり市民アンケート」の結果がこのほどまとまった。市内の景観は自慢できるとの回答が八割を超え、特にJR熊本 駅、熊本城、江津湖などの周辺、電車通りなどに愛着を感じていることが分かった。

 調査は、市都市建設局が現在策定に取り組んでいる市景観計画に生かそうと市民三千人を対象に二〇〇七(平成十九)年度末に実施。千百三十五人から回答を得た(小数点以下は切り下げ)。

 市内の景観について「一部は自慢できる」73%、「全体的に自慢できる」11%だった。「自慢できる景観はあまりない」「まったくない」は合わせて11%。その一方で、住んでいる地域を「自慢できない」人も計44%もいた。

 「美しい景観づくりに向けて守り、育てるべき場所」(複数回答、以下同じ)には、熊本駅周辺を挙げた人が最も多く72%。九州新幹線の全線開業 を間近に控え、一帯の再開発が進んでいることから、景観を「育てたい」という意識が強いとみられる。続いて熊本城周辺66%、江津湖周辺51%、水前寺周 辺38%、電車通り沿い37%の順だった。

 一方、悪い景観と感じているのは(1)電柱への張り紙・路上の看板46%(2)まちなかや通りの緑の減少33%(3)電柱や電線32%(4)歴史的な建物などの減少32%などだった。

 景観を守り、育てるために必要なことは電線地中化の推進46%、屋外広告物の規制強化45%、街路樹など道路の緑化推進42%など。「建物の形態意匠・色彩・素材・高さへのルールづくり」という意見も34%あった。

 そのほか、熊本城からの眺望と城への眺望を確保するため、城周辺の建築物の高さが本丸の石垣(海抜約五十五メートル)を超えないよう市が指導し ている点については「現行通り」が65%。「現行より厳しく」も26%いて、市民の熊本城への思いの深さを裏付けた格好だ。(末廣淳)


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