2008年4月7日月曜日

nikkei archeology nara jingu kogoryo kofun hakkutsu

考古学協会など、奈良・神功皇后陵の初調査を報告

 日本考古学協会など考古学や歴史学の16学会は5日、2月に初めての立ち入り調査が認められた神功(じんぐう)皇后陵=五社神(ごさし)古墳=に 関するシンポジウムを奈良市内で開催し、調査結果など最新の研究成果を発表した。会場では研究者や考古学ファンら300人以上が熱心に耳を傾けた。

 シンポジウムでは学者らが同古墳を含む佐紀古墳群(奈良市)の研究成果などを報告。立ち入りの様子を写真を使って説明した岸本直文・大阪市立大准教授は「はにわ列の跡や墳丘の詳しい形が新たに分かったことは、大きな成果」と意義を強調した。

 同古墳の近くに住む奈良市の無職、大山三樹夫さん(67)は「中を知ることができなかった古墳の様子がわかり、地域の歴史への理解が深まった」と満足そうだった。

 同古墳は、第14代仲哀天皇の皇后の墓所であるとして宮内庁が管理。学会側は同古墳を含む陵墓への立ち入り調査を1976年から要望していた。 (05日 22:23)



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