2008年4月8日火曜日

asahi cab zoo tsukinowaguma

満腹だと「いつもよりよけいにまわします」

2008年04月07日22時46分

 カンフーの棒術やバトントワリングのように木の枝を器用に振り回すツキノワグマが人気を呼んでいる。広島市安佐北区の安佐動物公園にいる6歳のオス、クラウド。首や前脚を使ってお気に入りの木の枝を巧みに操る「技」に、来園者はくぎ付けになっている。

写真

木の枝を振り回すツキノワグマのクラウド=広島市安佐北区の安佐動物公園、青山芳久撮影

 02年9月、中国山地で母親とともにイノシシ用のわなにかかり、母親は射殺された。残された幼いクラウドが園に引き取られたという。

 園によると、5年前、えさとしてもらったブナや桜の枝を、葉を食べた後に振り回し始めた。成長とともにあまり回さなくなったが、昨年11月から再開し、 最近はほぼ毎日。顔の前で10回以上回したり、首の後ろで回転させたり、回したまま放り投げたりと多彩な技を持っている。職員は「ひとりぼっちで育ったか ら、自然と一人遊びが上手になったのでは」とみている。

 天気のいい午前中や食事を終えた後に振り回すことが多く、見物人が増えるほど振り回す可能性が高いという。




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