2008年4月14日月曜日

kumanichi local kumamoto museum of art archeology history Egypt civilization exhibition

2008年4月12日 14:14
熊本日日新聞 くまにちコムのTopへ戻る
世界的な発掘品を展示 エジプト展開幕
行政官・セヌウの「青いミイラマスク」に見入る来場者=12日午前、県立美術館本館(大田垣典子)
行政官・セヌウの「青いミイラマスク」に見入る来場者=12日午前、県立美術館本館(大田垣典子)
 早稲田大古代エジプト調査隊の発掘品を公開する「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」が十二日午前、熊本市二の丸の県立美術館本館で開幕した。同美術館と熊日、RKK熊本放送主催。六月十五日まで。

 同調査隊は一九六六(昭和四十一)年から、ナイル川流域の遺跡調査を実施。吉村氏の指揮により、最先端の人工衛星技術を駆使して重要な地下墳墓やミイラを発見するなど成果を挙げている。

 同展ではエジプト考古庁が保管する発掘品の中から、主要な約二百五十点を展示。未盗掘としては最古級となる行政官セヌウの青いミイラマスクや木 棺のほか、ピラミッドで知られるクフ王の銘が入ったスフィンクス像など世界的遺物を並べる。同調査隊の調査の模様やピラミッド内部も映像で紹介する。

 初日は約百五十人が出席して開会式があり、吉村氏が「発掘品の数々は、エジプトの博物館などで展示される予定で、一堂に集めるのはこれが最後。 四十年にわたる調査の成果を熊本の皆さんにぜひ見て頂きたい」とあいさつ。テープカットの後、来場者は吉村氏らの解説を聞きながら展示品を鑑賞し、古代エ ジプト文明が織りなす神秘の世界を味わった。

 吉村氏のトークショーは、初日に続き十三日も午前十時と午後三時に開く(当日配布の整理券が必要)。(勝木みゆき)


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