2009年6月11日木曜日

asahi shohyo 書評

女が読む太宰治 [編]筑摩書房編集部

[掲載]2009年6月7日

  雨宮処凛、佐藤江梨子、辛酸なめ子ら12人の女性が太宰作品への思いをつづったエッセー集。ユニークなのは実の娘で作家の太田治子。太宰が小説を書けたの は、自分をよくわかっていたからではないかという。男女の気持ちに変わりはなく、「女は、やっぱり、駄目なものなのね」という短編「千代女」の冒頭の一文 は彼自身の気持ちでは、という。再読へと誘われる。

表紙画像

女が読む太宰治 (ちくまプリマー新書)

著者:佐藤江梨子・山崎ナオコーラ・西加奈子・雨宮処凛・津村記久子・辛酸なめ子・平安寿子・井上荒野・太田治子・高田理恵子・香山リカ・中沢けい

出版社:筑摩書房   価格:¥ 714

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