2009年6月26日金曜日

asahi okuyami おくやみ Michael Jackson

自宅で心停止…蘇生の試み1時間 ジャクソンさん兄語る

2009年6月26日13時35分

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写真:25日、マイケル・ジャクソンさんが運び込まれたロサンゼルスの病院前に集まったファン=AP25日、マイケル・ジャクソンさんが運び込まれたロサンゼルスの病院前に集まったファン=AP

写真:米インディアナ州ゲーリーで25日、マイケル・ジャクソンさんが幼少のころ住んでいた家の前に集まった人たち=AP米インディアナ州ゲーリーで25日、マイケル・ジャクソンさんが幼少のころ住んでいた家の前に集まった人たち=AP

 【ロサンゼルス=能田英二、ニューヨーク=田中光、松下佳世】「僕にとって70年代からずっとポップ音楽の偶像だった。まだ死ぬような年齢じゃないの に」。ジャクソンさんの自宅近くを通りかかったロサンゼルス市内のタクシー運転手アルバート・ナバーロさん(47)は急死が信じられないと繰り返した。

 自宅前に駆けつけたファンのナッシュ・ターシャさん(45)は「彼はこれからロンドンツアーを控えていたのに、驚きだ。同世代なので、とても悲しい」と語った。

 ジャクソンさんが運ばれた病院には、ファンや地元の住民ら数百人が詰めかけ、騒然とした雰囲気に包まれた。

 死亡の公式発表は、ジャクソンさんの兄で、「ジャクソン・ファイブ」で活動をともにしたジャーメイン・ジャクソンさんが25日午後6時ごろ、その病院で行った。

 「私の弟で、伝説の『ポップの帝王』、マイケル・ジャクソンが死去しました」

 用意した声明文を、時おりため息をつきながら読み上げた。自宅で心停止に陥り、病院での蘇生の試みは1時間に及んだという。

 「涙が止まらない。いつも彼を尊敬してきた。世界は偉大なスターを失ったが、彼の音楽は生き続ける」。音楽シーンを共に歩み続けたマドンナさんは、米メディアにコメントを寄せた。

 「黒人音楽の殿堂」と呼ばれるニューヨーク・ハーレムの「アポロシアター」。看板には追悼を伝えるメッセージが掲げられ、多くのアフリカ系(黒 人)のファンがジャクソンさんのスタイルをまねて踊っていた。「世代だけでなく、あらゆる人種の人たちを一つにしてくれた」。タミカ・パーキンズさん (34)ら集った黒人たちは、口々に死去を悼んだ。

 「キング・オブ・ポップ」。長らく、そう呼ばれながら、近年はヒット作に恵まれず、2度の離婚を経験するなど、私生活も順調だったとはいえなかった。

大きな節目は、03年11月に逮捕されたことだった。カリフォルニア州サンタバーバラの「ネバーランド」と呼ばれた大邸宅で、少年に対する性的虐待 や未成年への飲酒強要など10の罪に問われ、最近は、舞台以外での行動が注目されることが多かった。性的虐待の裁判では無罪を勝ち取ったものの、法廷闘争 などで巨額の借金を抱えた。

 また、たびたび体調不良を訴えるようになり、裁判が続くかどうか懸念された時期があった。何度も繰り返したとされる整形手術の結果、顔つきの変化は年を追うごとに目立つようになっていた。




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