2009年6月4日木曜日

asahi shohyo 書評

読めますか? 小学校で習った漢字 [著]守誠

[掲載]2009年5月27日朝刊

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■漢字ブームの中、真打ち登場!

  本書に登場する漢字はすべて小学校で習った漢字である。だからといって、あなどってはいけない。なかなかどうして手強いのである。入門編に登場する「塩 梅」「口分田」「独楽」「土筆」はよいとしても、発展編の「解衣推食」「表六玉」「心太」「反故」となると、一つ一つは優しい漢字であるにもかかわらず、 それが単語として組み合わさると意外と読めないもの。そうした漢字の読み方テストが1ページごとに掲載されている。次ページが解答なので、通勤途上の電車 のなかや、家事の合間に楽しむことができる。

 第2章から第4章は、ゲーム的な感覚で楽しめる同音異字、熟語である。「応対/応待」「連帯感/連体感」「自論/持論」など、 正しい漢字はどちらかという選択テストや、一つの漢字で4通りの熟語を作る問題も興味深い。また、「□度・□合・□市」「□末・□見・□謝」□に共通の一 字を入れる問題など、なかなか簡単には解けない問題が続く。ところで、次の四字熟語の間違いが分かるだろうか。「言後道断」「意心伝心」「短刀直入」。答 えは本書のなかに——。

    ◇

 サンリオ 定価500円




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