2009年6月4日木曜日

asahi science new species pigmy seahorse Satomi

タツノオトシゴの新種、名は「サトミ」 日本人が発見

2009年6月3日16時54分

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写真:まわりの環境に忍者のようにとけ込むサトミピグミーシーホース=水中写真家のスティーブン・ウォンさん、宇野貴子さん夫妻提供まわりの環境に忍者のようにとけ込むサトミピグミーシーホース=水中写真家のスティーブン・ウォンさん、宇野貴子さん夫妻提供

 親でも体の長さは約1.3センチ。小指のつめほどしかない世界最小のタツノオトシゴの新種に、発見した日本人の名前がつけられた。インドネシアで潜水ガ イドをしている大西サトミさん(42)にちなんだ「サトミピグミーシーホース」(学名・ヒッポカンプス サトミアエ)だ。

 大西さんが数年前、インドネシア・カリマンタン(ボルネオ島)沿岸で見つけた。小さいうえ、サンゴなどまわりの環境に体の色や形をとけこませて身 を隠すため「最初はゴミのように見えた」という。朝や夕方は決まった場所に集まるが、昼間はまず見つけられない。光が嫌いなのか、ライトをあてると逃げて いくという。

 新種とわかったのは、大西さんが友人の水中写真家に勧められ、オーストラリアの研究者に標本を送ったのがきっかけ。この研究者らが大西さんにちな んだ学名をつけて、昨年末に論文で報告。今年5月には米アリゾナ州立大の国際生物種探査研究所が選ぶ「注目すべき新種トップ10」の一つにもあげられた。

 大西さんは新種に自分の名前がついたことに「最初は冗談と思った。名前が本に出ているのを見て、びっくりしました」と話している。(小堀龍之)




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