民主の新政権、09年度補正予算見直しへ
鳩山氏は31日未明、東京都内の民主党開票センターで記者会見し、「長く続いた自民党政権に対して国民が新たな政権を選択した。数におごることのない政治を行いたい」と述べた。
これに先立ち、鳩山氏は30日夜、新型インフルエンザ対策など危機管理に対応するため、麻生内閣からの事務引き継ぎを早期に受けられるよう求める考えも示した。
新政権の人事は、小沢、菅両代表代行、岡田幹事長、輿石東参院議員会長と協議して決める考えを強調した。
新政権の枠組みに関し、参院では民主党単独で過半数がないことを踏まえ、「社民、国民新両党と連立を組みたい」と改めて表明。3党でまとめた消費税率据え置きや、郵政事業の4分社化体制の見直しなどを柱とする共通政策を基に、協議に入る。
民主党は政権公約(マニフェスト)で「子ども手当」支給や高校教育無償化などを2010年度から実施することなどを掲げた。予算などの基本方針を 定める首相直属の「国家戦略局」を当面、「国家戦略室」として始動させ、麻生内閣のもとで決まった09年度補正予算の見直しなどにただちに取り組む方針 だ。
一方、麻生首相は自民党本部で「責任を負わなければならない。一党員として党の再生に力を注ぎたい」と述べ、党総裁を辞し、後継総裁の選出を急ぐ考えを示した。首相指名選挙を行う特別国会の日程は民主党の意向を尊重すると明言、召集日は9月中旬になる見通しだ。
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