2009年8月31日月曜日

yomiuri society government 2009 election

民主・小沢氏「自公への不信、全国で強く」

 民主党は今回の勝因を「安倍、福田両首相時代の政権投げ出しや、麻生首相のぶれなどで自公政権への不信感が募り、『政権交代』が望まれた」と見ている。

 小沢代表代行は30日夜のNHKの報道番組で、「国民生活を軽視した自公(政権)の政治に対する批判、不信は、全国どこでも強かった」と強調した。

 民主党は、政権公約(マニフェスト)で、「子ども手当」など、直接家計を潤すことを目指す政策を並べ、有権者の支持を得た。

 選挙戦術も奏功したようだ。候補者選考では、世代交代を意識し、若い候補を並べた。森元首相、福田前首相、公明党・太田代表ら与党の大物議員には女性候補をぶつけた。

 小選挙区制は、2大政党の一方に"風"が吹くと全選挙区に影響が及び、地滑り的大勝を引き起こす。

 単純小選挙区制をとるカナダでは1993年の連邦下院選(定数295)で、与党の進歩保守党が154議席から2議席となった。英国では、ブレア労働党政権が誕生した97年の総選挙(定数659)で、与党・保守党が解散時の321議席をほぼ半減させた。

 96年の衆院選から導入された日本の現行制度は、比例代表制を組み合わせたため、激変は起こりにくいとされてきたが、今回は、比例選でも自民党が得票を大幅に減らした。

(2009年8月30日22時03分 読売新聞)



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