2009年8月12日水曜日

asahi shohyo 書評

日本の深層文化 [著]森浩一

[掲載]2009年8月9日

  弥生時代というと稲作の印象が強いが、アワもまた重要な作物だった。織物にする植物を栽培し薬にもなる蜂蜜を採取する「野」の役割も大きかった。考古学の 成果や記紀の読み直しで古代史のイメージを塗り替えてきた著者が、自然と豊かに交流した古代像を提示。鹿やクジラへの言及も示唆に富む。

表紙画像

日本の深層文化 (ちくま新書)

著者:森 浩一

出版社:筑摩書房   価格:¥ 861

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