2009年8月29日土曜日

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ロシア:歴史捏造対策委 日本の領土返還要求をけん制

 ロシア大統領直属の機関として設置された「歴史捏造(ねつぞう)対策委員会」の初会合が28日、モスクワのクレムリンで開かれた。委員長のナルイ シキン大統領府長官は、歴史の捏造はロシアへの「政治的、金銭的、領土的要求」が目的だと述べ、名指しは避けながらも、北方領土返還を求める日本の対応を けん制した。

 ロシア側は最近、北方領土を「わが国固有の領土」と明記した改正北方領土問題解決促進特別措置法の成立などに強く反発。日本の北方四島返還要求は第二次大戦の結果を見直す試みだとの主張を強めている。委員会で今後、日本側への対抗策が検討される可能性もある。

 ナルイシキン長官は「第二次大戦の歴史の修正は、大戦により生じた地政学的結果の見直しを狙っている」と指摘。歴史教育の強化が必要だと述べた。(共同)

毎日新聞 2009年8月29日 11時56分




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