「見てて下さい」鳩山さん、自信の朝
衆院選で308議席を獲得するという歴史的な大勝から一夜明けた31日、鳩山民主党が政権党に向けて動き始めた。
「見てて下さい」——。報道陣に自信ありげに語った鳩山由紀夫代表には、早朝から大勢の報道陣が張り付く一方、惨敗の 自民党本部では「本部が静かになった気がする」という声が漏れた。落選した自民前議員の事務所では早くも引っ越しが始まり、「政権交代」の厳しい現実が容 赦なく浮き彫りになった。
31日午前9時40分すぎ、東京・田園調布の自宅を出てきた鳩山さんは、紺のスーツに金色のストライプのネクタイ姿。永田町の民主党本部に到着した時には「見てて下さい」とほほ笑みを浮かべ、さっそうとした足取りで役員室へ向かった。
党本部には、同党幹部らも次々に到着。前夜、東京・六本木の開票センターで候補者のボードに赤いバラを付ける担当だった平野博文さん(大阪11区 で当選)は、笑顔の鳩山代表とは対照的に硬い表情を崩さず中に入った。党職員の一人も「(大勝の)予想もあったし、いつもとほとんど変わらない月曜日」と 落ち着いた様子だった。
一方、同じく永田町にある自民党本部では、麻生首相が正午前、固く口を結んだまま姿を見せたが、他の党幹部も一様に言葉少な。福岡7区で民主候補に競り勝った選挙対策本部長代理の古賀誠さんは「(党本部の中が)静かになった気がする。残念」と語った。
東京・信濃町の公明党本部では、いずれも落選した代表の太田昭宏さんと幹事長の北側一雄さんが記者会見。北側さんは「過去のことを振り返ってもしょうがない」と言葉少なで、2人とも進退について問われると「執行部で相談したい」と辞意をにじませた。
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