2009年8月31日月曜日

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ブドウ:「薄皮ごと食べる」浸透 百貨店に並ぶ

ブドウ売り場では皮ごと食べられる品種が増えている=大阪市中央区の大丸心斎橋店で、植田憲尚撮影
ブドウ売り場では皮ごと食べられる品種が増えている=大阪市中央区の大丸心斎橋店で、植田憲尚撮影

 皮ごと食べる薄皮のブドウが、首都圏や関西圏などの百貨店で販売され、じわりと浸透してきた。まだ卸売市場に入荷するブドウの1割に満たないが、種なしブドウに並ぶ人気商品に育てようと、関係者は期待を寄せている。

 独立行政法人の果樹研究所や東京、大阪の卸売業者によると、薄皮ブドウは欧米では一般的だが、高温多湿の日本では生育中に皮が裂けやすく、広がら なかった。しかし、品種改良が進み、89年に岡山県で大粒の「桃太郎ぶどう」(品種名は瀬戸ジャイアンツ)が品種登録されてヒット。

 その後、皮に含まれるポリフェノールの健康作用も注目されて生産が拡大し、04年には長野県が「ナガノパープル」を登録。大丸心斎橋店(大阪市中央区)では1房1500円からと高価なものの、「進物用が多いが今後は伸びる」(担当者)と期待している。【植田憲尚】

毎日新聞 2009年8月29日 20時28分(最終更新 8月29日 20時33分)



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