2009年8月31日月曜日

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鳩山民主 韓国、歓迎しつつ過剰な期待に戒め

2009年8月31日3時43分

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 【ソウル=箱田哲也】韓国大統領府関係者は30日夜、「変化と改革を望む日本国民の思いを反映した結果と評価する。韓日関係を一層格上げする発展的な契機になることを望む」と語った。

 韓国政府当局者も「日本のどこがどう変わるのかを見守りたい」。来年は日本が朝鮮半島を植民地とした併合条約から100年。韓国政府は双方のナショナリ ズムを刺激することなく未来志向の関係を強化したい考えで「政権交代であらゆる懸案が解決されるような過剰な期待は両国関係の負担になる」と慎重だ。

 鳩山代表は6月、代表就任後初の外国訪問先に韓国を選び、李明博(イ・ミョンバク)大統領と会談。大統領側近によると、約30分の会談では話が弾 み、「大統領はかなり好印象を持った」。9月の国連総会出席の際、初の首脳会談を開催する方向で検討に入ったほか、早期の訪韓を呼びかける方針だ。

 韓国政府内で期待が出ているのは、戦没者を悼む国立の追悼施設設置や、何年もたなざらし状態になっている永住外国人への地方参政権付与問題の進展などだ。

 韓国主要紙は国立追悼施設問題を1面で大きく取り上げるなど強い関心を示す。さらに、民主党が「対等な日米同盟関係」を主張していることと合わせ、「日本に『脱米入亜』の動き」(朝鮮日報)とも報道された。

 しかし、政府当局者の一人は「中身のない期待は何か起きた場合、強い失望に変わる。これから新政権との関係を一つひとつ積み上げていくだけだ」と指摘する。

 一方、北朝鮮はいずれ、民主党政権に何らかの動きを仕掛けてくる可能性がある。

 北朝鮮は最近、韓国に対して柔軟な姿勢を見せ始めており、背景には米国を直接対話に引き出す狙いがあるとみられている。韓国政府内には「民主党政 権の本格始動までには時間が必要」(大統領府関係者)との理由から、日朝関係が急進展するとの見方は少ない。だが、韓国政府は、抑留韓国人の釈放など一連 の北朝鮮の攻勢への対応を熟慮しているため、日朝間の動きにも神経をとがらせている。




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