2009衆院選
衆院選:麻生首相「責任を負わなければならないと思う」
衆院選で民主党が大勝する勢いとなった中で麻生太郎首相(自民党総裁)が30日夜、NHKの報道番組に出演した。番組の中で発言した要旨は次の通り。
−−大変厳しい選挙状況になり、政権交代が実現するが。
◆今回の選挙結果は大変厳しいものになったが、国民の声を真摯(しんし)に受け止め、反省に立って今後出直さなければならない。当初から劣勢が伝 えられていた中で、各候補者は極限まで努力をされて頑張られたが、このような答えになった。自分の力不足を改めて感じている。政権交代の話があったが、経 済対策は道半ばで、甚だ断腸の思いではあるが、自民党に対する積年の不満をぬぐい去ることができなかった。その責任を負う定めにあったと感じている。宿命 と思って甘受しなければならない。後継総裁は、できるだけ速やかに地方組織、地方議員のことも入れて総裁選を行い、速やかに出直さないといけない。私とし ては一党員として、今後とも自民党の再生に力を注いでいかないとならない。こういった厳しい情勢にもかかわらず、多くの国民、党員党友に最後まで応援して くれたことに心から感謝申し上げる。
−−選挙の責任で総裁を辞任するか。
◆責任を負わなければならないと思っている。
−−総裁選のスケジュールは。
◆民主党が政権を取った場合、民主党の意見も十分に尊重して日程を決めなければならない。その時期については国会対策などいろいろな都合があるので、そのうえで決めなければならない。
−−解散の判断は正しかったか。
◆昨年10月に直ちに解散すべきだという意見はあったが、あの段階で極めて厳しい経済情勢に追い込まれた日本にとっては、まずは国民の暮らしを守 る、経済対策という政策が政局より優先されるべきだと判断し、4度の補正予算を通して、結果として実質国内総生産(GDP)の経済成長率、少なくとも先進 国の中では、今年4〜6月期にプラス3・7%まで持っていけたことに関しては、判断は間違っていなかった。
−−民主党政権に何を望むか。
◆マニフェストにいろいろうたわれているので、それを実現していくということだと思うが、国際金融を含めて厳しいものがいくつも取り巻いている。そういったものにきっちり対応していただけると期待している。
−−民主党政権に協力するのか。
◆我々は、常に国家国民の利益になるというように判断すれば、当然のこととして賛成するということだ。
毎日新聞 2009年8月30日 23時37分(最終更新 8月30日 23時57分)
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