2009年8月31日月曜日

mainichi society government 2009 election

2009衆院選

衆院選:麻生首相「責任を負わなければならないと思う」

衆院選での劣勢が伝えられる中、厳しい表情でテレビモニターを見つめる麻生太郎首相。右は細田博之・自民党幹事長=自民党本部で2009年8月30日午後10時37分、佐々木順一撮影
衆院選での劣勢が伝えられる中、厳しい表情でテレビモニターを見つめる麻生太郎首相。右は細田博之・自民党幹事長=自民党本部で2009年8月30日午後10時37分、佐々木順一撮影

 衆院選で民主党が大勝する勢いとなった中で麻生太郎首相(自民党総裁)が30日夜、NHKの報道番組に出演した。番組の中で発言した要旨は次の通り。

 −−大変厳しい選挙状況になり、政権交代が実現するが。

 ◆今回の選挙結果は大変厳しいものになったが、国民の声を真摯(しんし)に受け止め、反省に立って今後出直さなければならない。当初から劣勢が伝 えられていた中で、各候補者は極限まで努力をされて頑張られたが、このような答えになった。自分の力不足を改めて感じている。政権交代の話があったが、経 済対策は道半ばで、甚だ断腸の思いではあるが、自民党に対する積年の不満をぬぐい去ることができなかった。その責任を負う定めにあったと感じている。宿命 と思って甘受しなければならない。後継総裁は、できるだけ速やかに地方組織、地方議員のことも入れて総裁選を行い、速やかに出直さないといけない。私とし ては一党員として、今後とも自民党の再生に力を注いでいかないとならない。こういった厳しい情勢にもかかわらず、多くの国民、党員党友に最後まで応援して くれたことに心から感謝申し上げる。

 −−選挙の責任で総裁を辞任するか。

 ◆責任を負わなければならないと思っている。

 −−総裁選のスケジュールは。

 ◆民主党が政権を取った場合、民主党の意見も十分に尊重して日程を決めなければならない。その時期については国会対策などいろいろな都合があるので、そのうえで決めなければならない。

 −−解散の判断は正しかったか。

 ◆昨年10月に直ちに解散すべきだという意見はあったが、あの段階で極めて厳しい経済情勢に追い込まれた日本にとっては、まずは国民の暮らしを守 る、経済対策という政策が政局より優先されるべきだと判断し、4度の補正予算を通して、結果として実質国内総生産(GDP)の経済成長率、少なくとも先進 国の中では、今年4〜6月期にプラス3・7%まで持っていけたことに関しては、判断は間違っていなかった。

 −−民主党政権に何を望むか。

 ◆マニフェストにいろいろうたわれているので、それを実現していくということだと思うが、国際金融を含めて厳しいものがいくつも取り巻いている。そういったものにきっちり対応していただけると期待している。

 −−民主党政権に協力するのか。

 ◆我々は、常に国家国民の利益になるというように判断すれば、当然のこととして賛成するということだ。

毎日新聞 2009年8月30日 23時37分(最終更新 8月30日 23時57分)




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