2008年7月5日土曜日

asahi shohyo 書評

今、なにを信じるか?—固定観念からの飛翔 [著]西園寺昌美

[掲載]2008年6月27日

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■豊かな未来へと導く心の大切さを説く

  年を追うごとに、殺人などの凶悪犯罪が低年齢化し悲惨な事件も後を絶たない。世界に目を転じると、戦争や飢餓といった問題が山積みしている。そんな中「自 分とは関係のないこと」と、無関心を決め込んではいないだろうか。昨今、世界中に蔓延(まんえん)している心の荒廃は、人類すべての未来にかかわる問題 だ。真の解決には、世の中と自分とのつながりを意識し、一人ひとりが問題に目を向けることが肝要である、と著者は説く。

 人間は自らの意識で人生を変えることができる、というのが著者の信念だ。輝かしい人生を歩むには、まず自分自身を信じることだ という。それでいて、人間は決してひとりで生きているのではないと気づくことで、意識は自然に外界へと広がっていく。個々人のそうした姿勢が、人類の価値 観や常識を再認識させ、誤った軌道を修正する力を生み出すのだという。

 著者は国内外で広く世界平和運動を展開している。自分の中に限界をつくらず、どんな状況でも無限の能力や可能性を信じるという言葉に勇気づけられる人は少なくないだろう。豊かな人生を切り開くため、また地球の未来を平和に導くための、心のありようを説く。

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今、なにを信じるか?—固定概念からの飛翔

著者:西園寺 昌美

出版社:宗)白光真宏会出版本部   価格:¥ 1,680

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