2008年7月26日土曜日

asahi government art society Osaka Hashimoto

橋下知事が芸術論「残る文化は必死さが違う」

2008年7月26日18時7分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 「橋下文化行政に物申す」——。大阪府の橋下徹知事と芸術を学ぶ学生20人が文化行政をめぐって語り合う会が26日、大阪市中央区の府公館であった。補 助金削減で存続の危機にあるオーケストラや文化と行政の関係などについて、橋下知事が次々に質問を投げかけ、学生たちの意見に耳を傾けた。

 集まったのは、公募で選ばれた18〜32歳の芸術系の大学生ら。補助金が削減される大阪センチュリー交響楽団については、「子どもの育成に力を入れているのだから必要」という声の一方、「根づいていない」と厳しい意見も。

 橋下知事が「僕は学者や有識者に、需要がなくても守るべきものを守れと批判されているが、需要があろうがなかろうがお金をつぎ込むべきか」と問い かけると、「文化を費用対効果で考えるべきではない」との意見が出た。ただ、「需要がなければ消えるのが当然。弱肉強食だと思う」という声もあった。

 最後は「残る文化と残らない文化の違いは、やっている人の必死さ。消えそうだからといって、行政が特定の何かに金をぶち込むべきじゃない。やって いる人間がまず努力すべきだ」との持論を展開した橋下知事。「文化人と言われる人たちのしょうもない意見より、みなさんの意見は心に響く意見ばかりであり がたい」と語った。

 橋下知事は会の後、報道陣に「すばらしい時間を共有できた。自分の文化行政論に確信を持った」と語った。



0 件のコメント: