「アイヌ語を公用語に」 先住民族サミット実行委が提言
G8への提言案が読み上げられると、各国の先住民族の人たちがさかんに拍手した=札幌市白石区
北海道洞爺湖サミットに先がけて開かれた「『先住民族サミット』アイヌモシリ2008」は4日、主要8カ国(G8)への提言をまとめて閉会した。(1) 昨年秋に国連で採択された「先住民族の権利に関する宣言」を日本の国内法に整備すること(2)伝統的な暮らしの実践・存続権の尊重(3)先住民族活動家を テロリスト扱いしないこと——など21項目。実行委員会は超党派の国会議員の会を通じて福田首相に届ける予定だ。
提言ではまた、政府が8月にも初会合を開く予定のアイヌ民族に関する有識者会議について、委員8人のうちアイヌ民族が1人しか含まれていないことに抗議するとし、少なくとも半数をアイヌ民族とするよう求めた。
実行委はほかに「日本政府への提言」もまとめた。過去のアイヌ政策を反省して明確な言葉で謝罪することや、アイヌ語を公用語として義務教育でも学べる言語とすることなどを求めている。
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