2008年7月26日土曜日

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「人種や宗教の壁壊そう」オバマ氏、独で20万人に演説

2008年7月25日11時40分

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 【ベルリン=小村田義之、金井和之】米大統領選で民主党の候補者指名を確定したオバマ上院議員は24日、訪問先のベルリンで市民ら約20万人(警察発 表)を前に街頭演説した。世界的な課題に取り組むため、人々を分断する「壁」を壊し、米国と欧州が結束するよう呼びかけた。

 オバマ氏は「21世紀の世界は密接に結びついている」と指摘。ベルリンの壁は崩壊したが、密接になった世界には地球温暖化やテロとの戦いなどの新 たな脅威が出てきたと強調し、「どんな強大な国も一国で難関に打ち勝つことは出来ない」と語った。人種や移民、キリスト教徒とイスラム教徒、ユダヤ教徒の 間などの「新しい壁」を壊さなければならない、と訴えた。

 「米国にとって欧州は最高のパートナー。大西洋に新しい橋をかける時だ」とも述べ、イラク戦争で米欧関係が悪化したブッシュ政権からの決別を強 調。オバマ氏がイラクに代わって「テロとの戦い」の主戦場と位置づけるアフガニスタンについて「米国単独では対応できない。アフガンの人々は、タリバーン やアルカイダを倒し、国を立て直すため、あなた方の部隊、支援を必要としている」と協力を要請。「核兵器のない平和な世界を求める時が来た」とも述べ、イ ランの核開発問題での米欧の協力を求めた。

 この日、テレビでは一日中オバマ氏のニュースが流れ、戦勝記念塔からブランデンブルク門に至る通りは市民らで埋まった。ただ、地球温暖化をはじめ具体的な対応策への言及は乏しく、DPA通信は「一国の大統領のようだったが、大きなアピールはなかった」と指摘した。



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