2008年7月3日木曜日

asahi shohyo 書評

「難死」の思想 [著]小田実

[掲載]2008年6月29日

  小学校3年で太平洋戦争を迎えた著者は、自分の目でおびただしく見た死は「散華」と呼ばれるような立派なものではなく、無意味な死——「難死」だったと説 き起こす。戦後、一貫してその意味を考え続けた市民運動家・小田実の思想の立脚点を示す7編を収録。65年発表の表題作も、古びていない。

表紙画像

「難死」の思想 (岩波現代文庫—社会)

著者:小田 実

出版社:岩波書店   価格:¥ 1,050

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