2008年5月9日金曜日

kumanichi local kumamoto Aso Minamiasomura Oorurishijimi

2008年5月8日 21:58
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ルリ色のオオルリシジミ舞う 南阿蘇村
マメ科の植物クララにとまったオオルリシジミ=南阿蘇村
マメ科の植物クララにとまったオオルリシジミ=南阿蘇村
 鮮やかなルリ色の羽のチョウ「オオルリシジミ」(シジミチョウ科)が、阿蘇郡南阿蘇村の草原で舞い始めた。環境省レッドデータブックで絶滅危ぐ1類、県 の指定希少野生動植物で、阿蘇地域など全国でもごく限られた地域に生息する。

 羽を広げた大きさは三〜四センチ。成虫の雄は毎年四月下旬ごろ、次いで雌が飛び始め、五月以降に自生するマメ科の植物クララに産卵、幼虫はクララのつぼみを食べて成長する。今年はクララの生育が例年より遅く、オオルリシジミの出現も遅めという。

 広大な草原を維持することでクララを守り、それがオオルリシジミの保護につながっている。村は「村蝶(ちょう)」に定めるなどシンボルとして大切にしている。

 県条例で県内での捕獲などが禁じられている。違反者には「一年以下の懲役または百万円以下の罰金」などの罰則規定もある。県は同村内に保護区(十七ヘクタール)も設け、開発行為などを規制している。(宮崎あずさ)


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