やっぱりお龍さん? 写真の女性、龍馬の妻の「可能性」
2008年05月16日00時56分
幕末の志士、坂本龍馬の妻お龍(りょう)(1841ごろ〜1906)か否かを巡って論議が続く若い女性の写真を、警察庁の科学警察研究所(千葉県柏市) が鑑定した結果、本人の晩年の写真と比較して「同一人の可能性がある」と結論づけた。鑑定を依頼した高知県立坂本龍馬記念館が15日発表した。
龍馬の妻、お龍の可能性があるとされた写真(井桜直美氏蔵) |
写真は00年末、東京の古写真収集家のコレクションから見つかり、いすに座った30歳前後と見られる女性が写っている。被写体がお龍と唯一確認されている写真の顔つきと似ていたが、決め手に欠け、記念館が1月、科警研に鑑定を依頼していた。
科警研は、顔型や鼻、唇の特徴を分析し、「同一人の可能性がある」と結論づけた。ただ、双方の写真の撮影時期に約30年の差があることなどから断定は避けているという。鑑定書の内容や写真などは近く館内で紹介される。
記念館の森健志郎館長は「お龍の可能性が高まった」と話している。
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