地球の生命、宇宙から来た…? 「きぼう」で検証実験
2008年05月27日17時00分
地球の生命は宇宙からやってきた? 長年のナゾに迫る宇宙実験を、山岸明彦・東京薬科大教授らのチームが計画している。日本の有人宇宙施設「きぼう」で、宇宙空間をただよう微生物や有機物を捕まえて分析する。早ければ11年にも実現する見通しだ。
宇宙空間で微生物をつかまえるための特製シート=26日、東京都八王子市の東京薬科大学 |
宇宙航空研究開発機構や大阪大などとの共同研究。日本地球惑星科学連合大会で30日、実験計画の詳細を発表する。
地球で最初の生命は、40億〜35億年前に海で生まれたとの説が有力だ。一方で、生命の起源は地球以外にあると考える「パンスペルミア説」も長年、議論されてきた。
研究チームは、ケイ素が主成分の専用シート(10センチ角)を開発。国際宇宙ステーション(ISS)で建設されている「きぼう」に置き、宇宙空間をただようちりや微生物、有機物を集める。
1〜5年後にシートを回収し、微生物の遺伝子やちりに付着したアミノ酸の種類を分析して地球のものかどうか判定する。(山本智之)
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