2008年10月30日木曜日

asahi shohyo 書評

幸せな子—アウシュビッツを一人で生き抜いた少年 [著]トーマス・バーゲンソール

[掲載]2008年10月26日

■子供が真っ先に殺された二つのゲットー、アウシュビッツ、死の行進——。最後まで諦(あきら)めないことを教えてくれた両親の愛と、数々の幸運が少年を救った

  子供が真っ先に「選抜」され殺された強制収容所で、アウシュビッツ死の行進で、10歳の少年がたった一人で生き延びた。最後まで諦めないことを教えてくれ た両親の愛情といくつかの幸運。ホロコーストの場で問われる人間の勇気や倫理感。恨みや憎しみの感情を克服して、人権法の権威となった著者が、子供の目で つづった感動の実話です。

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 池田礼子・渋谷節子訳

朝日新聞出版

表紙画像

幸せな子 アウシュビッツを一人で生き抜いた少年

著者:トーマス・バーゲンソール

出版社:朝日新聞出版   価格:¥ 1,890

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