2008年10月13日月曜日

asahi science biology Panda Genome dog

パンダはイヌに近い ゲノム解読80%類似 中国で発表

2008年10月11日19時31分

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写真ジャイアントパンダ

【深セン(土へんに川)(中国広東省)=小林哲】中国の民間研究所、深セン華大ゲノム研究院は11日、パンダゲノム(全遺伝情報)の解読に成功したと発表 した。パンダは中国語で「大熊猫」と表記されるが、すでにゲノム解読された哺乳(ほにゅう)類との比較ではイヌに最も近く、ネコがこれに続いた。なぞの多 い進化の過程を探り、絶滅予防などの研究にも役立ちそうだ。

 同研究院によると、パンダゲノムの分量は、ヒトとほぼ同じ30億塩基対あり、含まれる遺伝子もほぼ同数の2万〜3万個。ゲノム解読された動物との比較では、イヌに最も近く約80%が一致。ヒトとは約68%、マウスとは約48%が同じだった。

 ヒトゲノムでは解読までに10年かかったが、今回は次世代シーケンサーと呼ばれる新型装置を用いて、約半年で同じ分量の解読に成功した。年内にさらに精度を高めた完全版を解読し、近く論文で発表する。解読データは、同研究院が運営するデータベース上で公開する。

 同研究院の楊煥明・理事長は「パンダに対する理解が深まり、保護や繁殖などに役立つはずだ」と述べた。



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