植物版「ノアの箱舟」 北極・永久凍土で100万種
2008年03月01日13時31分
地球温暖化や戦争などによる絶滅に備えるため、100万種類以上の作物の種子を集める施設が、北極圏のノルウェー領スバールバル諸島のスピッツベルゲン 島に完成し、2月末から活動を始めた。いわば植物版「ノアの箱舟」で、種(しゅ)の絶滅などが起きたとき、種子を供給して復活させる。
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「スバールバル全地球種子庫」の入り口=AP |
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スバールバル全地球種子庫の全体図=グローバル・クロップ・ダイバーシティー・トラスト提供 |
この施設は、ノルウェー政府などが運営する「スバールバル全地球種子庫」。低温で種子を保存できる永久凍土層に造られており、世界中から種子が集まる予定。フィリピンの国際稲研究所が7万種ものイネの種子を送って来るほか、ムギやトウモロコシなどの種子も来る。
生物の細胞や遺伝子を保存する施設は増えており、日本でも国立環境研究所(茨城県つくば市)などにある。だが、スバールバル諸島の施設はそれらの中でもかなり規模が大きいという。
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