熊本知事に元東大教授の蒲島郁夫氏
2008年03月24日01時53分
熊本県知事選は23日投開票され、自民が支援する元東大教授の蒲島郁夫氏(61)が、民主推薦で元県地域振興部長の鎌倉孝幸氏(61)、元消防庁次長で 弁護士の北里敏明氏(59)、前相良村長の矢上雅義氏(47)、元衆院議員の岩下栄一氏(61)の4氏を大差で破り、初当選した。蒲島氏は自民の組織力に も支えられて幅広い支持を集め、労組などの支援を受けた鎌倉氏らを抑えた。今回は戦後最多の5人が乱立した。川辺川ダムや水俣病などの重要課題は明確な争 点にはならなかった。当日有権者数は148万2106人、投票率は49.36%で、過去最低だった前回04年(38.67%)を上回った。
2期8年務めた潮谷義子知事が昨年12月に引退を表明したのを受け、自民党県連は今年1月、蒲島氏に立候補を要請した。自民は幅広い支持を目指して党公認や推薦は出さず、「勝手連」として全面支援。蒲島氏は無党派層にも浸透した。
民主党県連も当初は蒲島氏擁立を検討したが、2月末に鎌倉氏の推薦を決めた。告示後は党幹部らが熊本入りして与野党対決を強調したが、出足の遅れが響いた。
北里氏は県民所得向上などを掲げたが、自民と民主の壁を崩せなかった。矢上氏は川辺川ダム反対を訴えたが、地盤の県南部以外で伸び悩んだ。岩下氏は教育立県などを主張したが、訴えを浸透させることができなかった。
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